Verifiable Credentials Preview by Azure ADをエミュレーターで試す。

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5 min readAug 10, 2020

はじめに

Verifiable Credentials Preview by Azure AD をAndroid エミュレーターで試した際の備忘録を残します。
ほぼ個人用のメモとなっており、あまり参考になる箇所はないかもしれません。
一応最後にエミュレーターでの動作を動画で残しているのでご確認ください。

Verifiable Credentials Preview by Azure ADは、まだ Private Preview であることから、Androidのみの提供だったり、動作が不安定だったりするのでエミュレーターを利用して動作を確認できると何かと便利かと思います。

AVD の用意

まず、アプリをインストールするAVDを用意します。
AVDはなるべく新しいAndroidのバージョンおよび、高いAPIレベルのものを利用した方が良いです。(古いバージョンのものを利用した際、動作しなかった)
ここでは詳細は割愛しますが、Android Studioをインストール後、AVD Managerを起動し、AVDを作成します。

今回(2020年08月時点)で動作を確認したAVDは以下のものになります。
後ほどMicrosoft AuthenticatorをPlay Store経由でダウンロードするため、Play Store が利用できる AVD を用意してください。

MS Authenticatorの用意

エミュレーターが起動したら、Play StoreからMS Authenticatorをインストールします。
このとき、Beta testerとして最新のMS Authenticatorが利用できるようにしておく必要があります。

IssuerとVerifierの用意

IssuerとVerifierを以下のリポジトリから取得して起動します。

キホン的にはREADMEに記載の方法に従って、IssuerおよびVerifierのリポジトリに移動し、 npm install および node app.jsを実行することで起動します。
ただ、IssuerおよびVerifierとMS Authenticatorが通信できる状態にしておく必要があります。
実機にインストールされたMS AuthenticatorであればNgrokを利用することで簡単に疎通させることが可能です。
今回は、エミュレーターを利用する都合上、Herokuを利用してデプロイを行いました。
細かい設定など気になる方は以下に実装を残しているのでご確認ください。

以下のコマンドを順に実行することで起動するようになっています。

$ heroku create
$ git subtree push --prefix issuer/ heroku master
$ heroku config:add APP_NAME=[APP NAME]

おわりに

今回はエミュレーターで動作確認をおこない、その手順を個人の備忘録として残しました。中の処理やシーケンスについても近いうちに別記事として記載しようと思っています。
念のため、動作確認したものを動画としてアップロードしています。

Issue Credentials

Request & Verify Credentials

今回エミュレーターを用いた動作確認をするにあたって、active-directory-verifiable-credentialsリポジトリにて多大なサポートをしていただき非常に感謝しております。

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